サリチル酸製剤は、角質柔軟作用、殺菌作用を利用した効果がありますが、デメリットもあるので慎重な使い方が必要です。サリチル酸ワセリンとして知られておりニキビ治療に多く用いられています。気になる効果、デメリットについてお伝えします。

 

サリチル酸製剤の効果とデメリットを理解しよう

サリチル酸製剤は副作用もあるので、ニキビ治療のために有効的に使うには、どのようか効果があり、どのようなデメリットがあるのか正しく理解することがとても重要です。サリチル酸製剤について詳しくみていきましょう。

サリチル酸製剤ってどんな薬?

サリチル酸製剤は、スピール膏Mのジェネリック医薬品として発売され、サリチル酸が主成分でワセリンと配合されている軟膏です。大人ニキビに効果的なため皮膚科でニキビ治療薬として広く使われています。

別名をサルチル酸ワセリン

サリチル酸製剤は、別名をサルチル酸ワセリンと言います。サリチル酸製剤の成分であるサリチル酸とワセリンについてご説明します。

 

[サリチル酸]

主成分であるサリチル酸は、消炎鎮痛剤として湿布等に使われている成分です。その他にも防腐剤としても利用されています。化粧品などの成分表示にサリチル酸と表記されているのは、防腐剤としての効果があるためです。以前は、食品への防腐剤としても使用されていましたが、現在は、副作用の懸念から使われていません。

 

[ワセリン]

ワセリンは、肌表面から水分の蒸発を防ぐ役割があります。保湿剤としてよく用いられます。デイリーケアでワセリンを使用する方も多くいらっしゃいます。石油が原料となっていますが、湿疹などの予防に使われ赤ちゃんが使用できるほど安全性はとても高いです。ワセリン自体が肌に合わないか方が接触性皮膚炎などを引き起こす場合もあるので注意が必要です。

 

先発薬のスピール膏Mよりもサリチル酸の配合が少なく、作用は弱くなりますが安全性が高いというのがメリットです。また、副作用も少ないというメリットもあります。角質を柔らかくする角質柔軟作用、ニキビの原因となっているアクネ菌が増えるのを抑制する殺菌作用があり皮膚科ではニキビ治療によく用いられています。

 

大人ニキビに効果的

ニキビの中でも、大人ニキビに効果的です。大人ニキビの中では、毛穴詰まりや白ニキビなどの軽度ニキビにとても効果があります。

サリチル酸ワセリンには、サリチル酸5%、10%配合のもの二種類が販売されています。

スピール膏Mは、いぼ、うおのめ、たこの治療に用いられることが多く、サリチル酸ワセリンと異なりサリチル酸の濃度が50%と高くなります。サリチル酸の配合量が少ないほど、ワセリンが多く含まれるので保湿効果が高くなります。安全性もより高いと言えるでしょう。

 

サリチル酸製剤の効果は?

サリチル酸製剤には、このような重要な5つの効果があります。

1、角質を柔らかくする

2、角質を溶解する

3、毛穴の詰まりを解消する

4、殺菌作用でアクネ菌を撃退

5、赤ニキビに対する効果も期待

 

上記にも簡単に書きましたが、配合成分「サリチル酸」には、厚くなってしまった角質を柔らかくし、その角質を融解する効果があります。そのためターンオーバーを促すので毛穴詰まりを解消するのにもとても効果的です。また、殺菌作用でニキビの原因となるアクネ菌を撃退します。この効果は、ニキビを繰り返さないための予防にも繋がります。この殺菌作用は白ニキビだけでなく赤ニキビに対する効果も期待出来ます。広範囲や炎症がひどくなってしまったニキビには効果が少ないので、皮膚科での診察をおすすめします。

サリチル酸製剤のデメリット

肌に強い刺激を与える

配合成分サリチル酸は、「酸」ですので肌に強い刺激を与えてしまいます。

赤く腫れたり軽い痛みが出ることも

また、赤く腫れたり軽い痛みが出ることも。副作用の報告で多いものは、赤み、かゆみ、ただれ、強い痛みとなっています。

 

正常な皮膚に塗り続けると皮膚が薄くなり痛みを生じることもあります。このような異常を感じたときは、すぐに使用を中止し、医師へ相談しましょう。肌に合わないのに使い続けてしまうと返ってニキビを悪化させてしまうというトラブルになることもあるので注意が必要です。

使用を控えた方がいい人がいる?

安全性の高いものではありますが、下記のような方は使用を控えて下さい。

乾燥肌・敏感肌

角質を融解する作用から、乾燥肌・敏感肌の人は、乾燥がひどくなってしまったり、痛みなどが強くなってしまうことがあります。

肌の機能が低下している

ターンオーバーを促す作用は、肌のバリア機能が低下している人は向きません。よりニキビを悪化させてしまう可能性があります。

妊娠中

動物実験で催奇形作用が報告されているので、妊娠の可能性がある人、妊娠中の人は使用を控えましょう。

 

また、高齢者は生理機能の低下が考えられることから慎重に使用することが推奨されています。

 

きちんと理解した上で使用しよう

[サリチル酸製剤についてのまとめ]

  • 角質を柔らかくする
  • 角質を溶解する
  • 毛穴の詰 まりを解消する
  • 殺菌作用でアクネ菌を撃退する
  • 赤ニキビに対すをる効果も期待できる
  • 乾燥肌・敏感肌・妊娠中の人は使用を控える
  • 高齢者が使う場合は慎重に
  • 主な副作用は、赤み、かゆみ、ただれ、強い痛み
  • 正常な皮膚に塗り続けると痛みが生じることも

 

安全性の高いサリチル酸ワセリンですが、自己判断で過度に使用してしまうと副作用が出てしまう可能性があります。速やかに治療したい場合は、医師にかかり指示のもとで使用した方がより安全にニキビ治療をすることが可能です。サリチル酸製剤だけでなく、食生活や生活習慣を見直してみることもニキビ治療には必要不可欠です。食生活では、ビタミンC、ビタミンB、ビタミンA、ビタミンE、食物繊維を多く含む食品を意識的に食べてみましょう。また、糖分、アルコール、辛いものの摂取は控えましょう。特に、油が多いものはNGです。生活習慣では、睡眠をよくとる、ストレスを溜めすぎないことで改善が見込めます。メリット、デメリットを十分に理解した上でニキビの改善、予防を目指しましょう。