レチノイド製剤は効果なし!?いいえ、ニキビに効果があるんです。しかし、副作用が出る確率がとても高いので、お薬についてよく理解し慎重な使い方をすることがとても重要です。気になる効果、副作用などについてお伝えします。

レチノイド製剤は効果なし?

ニキビ治療に効果はありますが、高確率で副作用があります。また、ニキビによって効かないものもあります。どんなニキビに効果的でなのかを知った上で使用することが大切です。副作用についてもよく理解しましょう。

効果の有無はニキビの状態による

どんなニキビに効果を発揮する?

これからニキビになりそうなもの、つまりニキビ予防の効果があります。白ニキビ、黒ニキビといった初期のニキビに効果を発揮します。白ニキビは、肌の表面に古い角質が蓄積し毛穴が詰まってしまっている状態のことを言います。毛穴が詰まってしまっているため、皮脂が外へ排出することが出来ずにプクッと膨れてしまいます。黒ニキビは、白ニキビから毛穴におさまることが出来なかった状態になると表面が空気に触れて酸化して黒くなってしまいます。レチノイド製剤にはターンオーバーを促す作用があるため、白ニキビ、黒ニキビに効果的なのです。

 

効果が現れにくいニキビとは?

赤ニキビのような炎症を起こしているニキビでは、レチノイド製剤だけで綺麗に治すことは難しいようです。この場合、抗生物質を併用して服用することで改善が見込めます。

 

ニキビ跡へは?

ニキビ跡は、残念ながら効果が望めませんが、色素沈着してしまっていたりシミなってしまうことが多くあります。レチノイドには、メラニン色素を排出する働きとコラーゲン生成の働きがあるのでシミになってしまった場合に効果があると言えます。ただし、長期使用する際には注意が必要です。

 

レチノイド製剤とは?

非常に画期的な新薬

2008年に認可されたばかりの非常に画期的な新薬です。日本国外では普通に使われていたレチノイド製剤。 今まで、抗生剤を使用してのニキビ治療が一般的でしたが、このレチノイド製剤が認可されたことによって日本のニキビ治療に大きな影響を与えたことと言っても過言ではありません。現在は、外用レチノイドとして広く知られるようになりました。代表的なものに、 ディフィリンゲルがあります。一般名では、 アダパレンと言います。

 

効果は?

レチノイドは、ビタミンAの一種です。レチノイドには、角質を剥がす役割があります。つまり、ターンオーバーを促進するのです。また、毛穴詰まりを抑制する働きをします。そのため、薬剤がより浸透しやすくなるという嬉しい効果があります。また、メラニン色素の排出を促進します。ニキビ治療だけでなくアンチエイジングにも用いられています。

 

副作用は?

80%の確率で副作用が発現すると言われています。主な副作用は、薬剤を塗布した場所に赤みやピリピリした痛み、乾燥が生じることがあります。肌が敏感になるので、紫外線対策をしっかりとすることもとても大切です。紫外線対策を怠るとシミや色素沈着の原因になってしまうことも。1~2週間程度、使い続けるとレチノイドに対して耐性ができ副作用が薄れてくることもあります。

 

注意点は?

あくまで対症療法

根本的な治療には繋がらず、対処療法であることを念頭に入れておく必要があります。

炎症に効果はない

赤く炎症している状態のニキビには、レチノイド製剤だけでの治療では効果がありません。抗生物質と併用して治療するのが一般的です。

妊婦さんは絶対ダメ!

レチノイド製剤の成分はビタミンAの一種であるため禁忌です。使い続けるとビタミンAの過剰摂取時と同じ症状がでることがあります。妊婦さんが使用禁止とされるのはこのためです。ビタミンAの過剰摂取は、胎児に先天性異常が発現するというアメリカの報告もあります。

男性も危険かも

同じ系統の薬を使用した動物実験では睾丸に異常が出ました。また、パートナーが妊娠するのを望む場合は、男性は服用を中止する必要があります。

 

長期使用もリスクあり

長期使用はビタミンAの過剰摂取に繋がります。過剰摂取した場合、頭痛、吐き気などの副作用が出ることがあります。

 

症状に合った薬を使用しましょう

日本のニキビ治療に大きな影響を与えたレチノイド製剤。白ニキビ、黒ニキビにとても効果のありますすが、高確率で副作用が出てしまうことがあります。残念ながら、炎症のあるニキビには効果がありません。また、根治治療ではなく対処療法であることを念頭に入れておくことが重要です。レチノイドはビタミンAの一種であるため、ビタミンAの過剰摂取と同じような副作用の心配があります。使用する際は、医師の指示に従いましょう。妊娠中の方は使用を控え、男性も長期服用の際は注意が必要です。過剰摂取に陥らないように使用量や回数などをきちんと守ることが大切です。レチノイド製剤と上手に付き合いニキビの改善を目指しましょう。